井戸掘りの基礎知識
地下水のある帯水層まで掘削することをさく井(さくせい)と呼び、最近は「井戸掘り」と呼ばれることが多いです。
井戸掘りには、簡易で安価な家庭用や防災用などに使用される小さなものから、施設・工場・事業用などの大きなものまであり、 昔は、現在のように上水・下水の整備も行われていませんでしたので、数多く井戸が掘られました。
河川や湖・池など近くに水源があれば問題はなかったのですが、 そこから遠いところに住んでいる人たちには、水を運ぶ作業が重労働で効率も悪く井戸ができるまでは、 水を運ぶだけでも大変な状態でした。 近くに井戸が出来るようになり生活が快適になりました。
生活以外でも活躍の場が増え、融雪・プール・洗車や年間の温度がほぼ一定なこともあり、工場の機器の冷却などにも 使用されるようになりました。ボトル工場ではかなり深く井戸を掘り、上質の地下水を汲み上げることにより 飲料水の原料をしても使用されるようになりました。
井戸の基礎知識
井戸は、地上から地面水源まで掘った施設のことで、水圧により井戸から水が湧き出る場合は「自噴井」と呼ばれ 自噴しないものを「非自噴井」と言います。
ほとんど井戸は「非自噴井」になることが多く汲み上げる方法をとります。 通常「井戸」といった設備は、地下水を汲み上げるために地面を掘削した採水施設のことです。 採水施設としての「井戸」の多くは地面から垂直に掘ったものになります。菜園や防災用に使用され、掘削機の種類や手法も多くなりました。
大半の日本人は井戸のイメージは昔からある大きな穴のものを連想されますが、 近年では、ポンプの下に隠れるくらいの大きさの穴を掘り配管が地面から出ているだけに見える井戸がほとんどです。
種類としては、浅井戸や深井戸が多くそれ以外にも山の斜面に沿って水平方向に掘る、横井戸などもあります。 深さが浅く不透水層より上にあり自由地下水(不圧地下水)を汲み上げることを「浅井戸」 穴の深さが深く不透水層よりしたの地層から汲み上げることを「深井戸」といいます。 ただ、この分類では明確な定義があるわけではなく、一般的には20m~30mが基準とされ、帯水層の深度は地域ごとに異なります。